前回、お友達の小塚さんから無印良品(☆1)のエコなしくみを教えてもらった
かんきょうたいし くちぱっち
せっかく有楽町にあるお店に来たので、広い店内 を ゆっくりと
見せてもらうことにしました
無印良品の商品といえば、ムダなものがなくて、まっすぐで、
それなのにちゃんとオリジナルの美しさがありますよね。
また、くらしに必要なものが何でもそろうくらいの種類の多さにも
ビックリします。
「一体ここには何個の商品があるんだっちか…」
くちぱっちが店内をキョロキョロしていると、スタッフの人が声をかけてくれました。
「くちぱっち!ようこそ、無印良品・有楽町店へ。
私は宮尾(みやお)といいます」
「宮尾さん、こんにちはだっち!いろんな商品があって楽しいお店だっちねー」
「私はここにある シャンプーやスキンケア用品 など ヘルス&ビューティ というグループの
商品づくりを考える仕事をしています。くちぱっちは、どうしてココにいるの?」
「かんきょうたいし として、エコを勉強しに来たんだっち!
ReMUJI をしってるだっち!」(詳しくは第1回をご参照ください)
「あら。そうなの。エコといえば実は私、少し前だけど
『容器の見直しプロジェクト(☆2)』という取り組みに参加していたの。
そのときにね、容器ひとつひとつのエコについても、いっぱい考えてました!」
「宮尾さんもエコな人だっちね♪いっしょだっちー」
容器の見直しプロジェクトは、
お客様から「もっとこうしてほしい!」と思っていることや
「こんなものがほしい!」と思っていることを教えてもらい
無印良品としてできることを探す取り組みでした
くらしの良品研究所(☆3)と商品をつくる人、テーマによっては
くわしく知っている社内外の人が集まって活動していました。
「たとえば、どんなことをしたんだっち?」
「こちらは顔やからだのお手入れに使える オイルの入っている容器 なのですが
もともとは、他の化粧品と同じ入れ物を使っていました。
オイル… くちぱっちは、ごはんを作るときに使う油(あぶら)を
思い出してくれると分かりやすいかな。
オイルはトロっとしているので、必要な分を出したあとにも
容器をつたわって少しだけこぼれてしまうことがありました。
よく使ってくださっているお客様から、それが面倒なことだと教えてもらえた
ので、オイルがこぼれてこないように見直すことにしました
プロジェクトのみんな で いろいろと考えて、
キャップの内側に、こぼれてしまうオイルを受け止められる土手を
つくることにしました。
この 土手(でっぱっている部分)があることで、使った後に
容器やそのまわりにオイルがついてしまうことを見事に防ぐことができました」
「この、ほんの少しのでっぱりが、みなさんの使いやすさにつながっているだっちね~。
ほんのちょっと変えるだけで、とってもベンリに変身できるなら
『今あるものが本当に一番いいのかな?』って 見直してみる ことが
大切だって分かっただっち!」
「そうなの、くちぱっち!
学校のテストも答え終えたあとに見直しすることが大切だけど、
お仕事をしている中でも、見直すことでより良いポイントを見つけられることが
た~くさんあるんです。」
「それにしても、無印良品の商品はもともとスッキリしているから
スッキリしたところはそのままで何かを変えるのは…
なんだか、とっても ムズかしそう だっち…。」
「実はそうなの。
たとえばね、こちらの詰め替えボトル。
毎回、中身が空になったら丈夫な容器を捨ててしまうのではなく、お好きなシャンプーや
ボディソープを入れて長く使ってほしいと考えてつくったボトルでした。
ただ、詰め替えるときに上のスミのところをキレイに洗うのがむずかしい、と
教えてもらい、ボトルの形を見直すことになったのですが…。」
「たしかに、しっかりと洗いたいだっちね。」
「でも、このボトルの形を変えることは、
このスッキリ感を気に入ってくれる人にとってはうれしくないと思うので、
本当に悩みました。
ほかのお店で売っている入れ物にはどんな形があるかを調べたりもしました。」
「・・・今でもこのカタチということは、、、
もしかして、、、見直しは あきらめちゃった だっちか?」
「いえいえ、考え方を変えたの。
じゃ~ん! おそうじ用のブラシを作ったのよ」
「モコモコでかわいいだっちー このブラシも長く使えそうだっちね」
「さすがね、くちぱっち。とても丁寧につくっているから、長く使えますよー!
お客様の『キレイに使いたい』という気持ちにこたえるために
色々なことを考えて、商品そのものを変えることから、考え方を広げることができたの。」
「すごいだっち~。」
「このプロジェクトを通じて、いろいろなことを自由に考えるクセが
ついていたこともあって、ブラシというヒラメキにメンバーのみんなで
たどり着いたんだと思う。
くちぱっちも、すぐには答えが見つからないことがあっても、
あきらめずに考え続けてみるといいわよ!」
「分かっただっちーーーーー!
食べても食べてもおなかがいっぱいにならない方法を考え続けるだっち!」
「今では、このときに学んだことを生活用品全体に広げていけるように
商品そのものをはじめ、商品を作るときの方法や材料なども見直すことに
取り組んでいます。
無印良品でお買いものをしてくださったみなさんが
“感じ良いな”と思ってくださる商品をご用意できるように、
これからもがんばります!」
「宮尾さんは、これからもスゴいエコを見つけそうだっち」
「ドキ!
くちぱっち、するどいかも…。
実は、容器そのものを 再 生 素 材 で作れたらいいな、と
考えて色々と調べているところなの。」
「どんどんエコになるだっちね!がんばってほしいだっち」
「くちぱっちは、どんなかんきょうたいしになるの?」
「バンダイのエコを、もっともっとたくさんの人に伝えたいだっち!
新しくエコメダル(☆4)もつくったんだっち」
「たしかに「伝えること」も大切だよね
おもちゃはお子様にとっても近いものだから
そこからエコが伝わると、まわりにいる大人の人にも伝わっていくし
お子様が大人になったときにも思い出してもらえそう。
大事なお仕事ですね」
「これからもがんばるだっち~」
「実はね、無印良品も 木のおもちゃ をつくっているの。
それにこのフロアの奥には 木育広場(もくいくひろば)もあるから
くちぱっち に見てほしいな」
「 それは行ってみたいだっちーーー!!!」
無印良品のエコ活動、次回(第3回)は 木育(もくいく) の おはなし です
>>>第3回(最終回)もお楽しみに
【 もっと くわしく知りたいかた へ 】
☆1:無印良品とは
株式会社良品計画が運営する、本当に必要なものをシンプルにつくるブランド。
お洋服からお菓子までたくさんの商品を開発しています。
環境活動にも積極的に取り組んでいます。
詳しくはコチラ ⇒ http://ryohin-keikaku.jp/ryohin/
(公式ウェブサイトに飛びます)
☆2:容器の見直しプロジェクトとは
容器に関する様々なご意見をもとに、より使いやすい容器の見直しを行ったプロジェクトのこと。
2013年~2014年の10か月間の取り組みで、現在はその役目をくらしの良品研究所が引き継いでいます。
当時の活動内容はコチラ ⇒ http://www.muji.net/lab/project/vessel/
☆3: くらしの良品研究所とは
よりいっそうの良いものづくりをめざした研究の場。
お客様とコラボレーションしながら、良品である理由を常に点検し、
新しい素材開発やライフスタイルなどにも目を向けているそうです。
詳しくはコチラ ⇒ http://www.muji.net/lab/
☆4:エコメダルとは
バンダイでは新しい製品を作るとき、環境への配慮をできるかぎり取り入れています。
みなさんが、お店で製品を手に取ってくれたとき、どんなエコな工夫が取り入れられているか、
わかってもらえるように、環境のことを考えて作られて製品に"エコメダル"をつけています。
詳しくはコチラ ⇒ http://www.bandai.co.jp/kids/eco/ecomedal/
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【取材協力】
株式会社良品計画 宮尾さま 小塚さま 関さま
くちぱっちに分りやすくエコを教えてくれて
ありがとうございました
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☆こちらでご紹介した内容は2016年3月訪問時の情報になります。