けろすけ
けろすけ

おもちゃのユニバーサルデザイン

ユニバーサルデザイン研究会「2016年度活動レポート」

2017年3月23日

2016年度、第4回ユニバーサルデザイン研究会
ユニバーサルデザイン アイデア研究会成果発表会

2017年2月9日、2016年度のユニバーサルデザイン研究会の最終回が行われました。
この1年間、バンダイのさまざまな商品やサービスの企画開発などを行っているスタッフが集まり、チームに分かれてワークショップに取り組んだり、アイデアを出し合ったりしてきました。
第4回ユニバーサルデザイン研究会では、1年間の活動のまとめとして、実際に取り入れられたユニバーサルデザインのアイデアや、開発を進めた商品について発表しました。

2016年度 第4回ユニバーサルデザインデザイン研究会1
1年間の取り組みや成果についての発表会を行いました。
2016年度 第4回ユニバーサルデザインデザイン研究会2
この1年間、どのような考え方で取り組み、どのような工夫をしてきたかまとめました。
変化し進化していくユニバーサルデザイン

ユニバーサルデザインは、世界中の人々の生活や活動のしかたの変化にともなって変化していきます。
2016年度のユニバーサルデザイン研究会の活動の中でも、身体の大きさや、利き手、年れいなどのちがいだけでなく、言語や文化のちがいにも配りょし、使う人の目線で考えるとき自然に出てくる気づかいが必要なことが取り上げられました。

プラモデルの取扱説明書に、中国語、韓国語、英語の基本説明シートを追加。日本語以外でも、プラモデルの組み立て方の基本がわかるようにした。
キャラクターを使ったおもちゃでは、パッケージのキャラクター説明などに英語の表記を入れて、海外のユーザーにも、キャラクターやキャラクターの世界観がわかるようにした。
スイッチで音声などのモードを切りかえるおもちゃでは、本体のスイッチの近くにモード名を表記して、モード選択をしやすくした。
どんな人が使うかを、よく考えることも大切

「多くの人にわかりやすく、使いやすい」ということがユニバーサルデザインの基本的な考え方ですが、世界中の全ての人に、同じように「わかりやすく、使いやすい」ものを作ることはとても難しいことです。
「どんな人たちが使うのか?」をよく考えることで、その人たちのための特別な工夫をして、より使いやすさを高めていくことも、ユニバーサルデザインの取り組み方のひとつだと考えます。

<小学生を対象にした筆箱>
筆箱のサイズをランドセルの横はばに合わせて入れやすくするなど、「小学生が使う」ということにしぼって、より使いやすくなるように工夫。
発売した後からも、新しい工夫を取り入れる

ユニバーサルデザインは、常に積み重ねていくものです。実際に商品として発売してから、「もっと、こうすれば使いやすくなる」というアイデアが生まれたり、使った人から「もっと、こうして欲しい!」という声が届くこともあります。
発売された後でも、良いアイデアや工夫はできるかぎり取り入れて、さらに楽しく、使いやすく、バンダイらしい “ものづくり” を進めていこうと考えています。

ユニバーサルデザイン研究会では、さまざまなジャンルの商品を開発しているスタッフが集まって、お互いのアイデアや意見を交換しています。ひとつのジャンルの商品から生まれたアイデアが、広いジャンルの商品に取り入れられていくこともあります。
これからも、ワークショップや討論会を重ねて、バンダイのユニバーサルデザインを「より一歩前へ!」進めて行けるよう取り組んでいきます。

2016年度 第4回ユニバーサルデザインデザイン研究会3
チームごとに目標としていることや、どこまでアイデアを実現できたかを発表しました。
2016年度 第4回ユニバーサルデザインデザイン研究会4
チームごとに実際に商品になった事例を紹介しました。

2017年3月15日

2016年度、第3回ユニバーサルデザイン研究会

2016年12月15日、2016年度の第3回ユニバーサルデザイン研究会が行われました。
ユニバーサルデザイン研究会では、バンダイのさまざまな商品やサービスの企画開発などを行っているスタッフが定期的に集まって、ユニバーサルデザインについて学びながら、これまでの取り組みを見直し、新しいユニバーサルデザインのアイデアについて話し合っています。

“わかりやすさ” を考えるワークショップ「ばばぬきの遊び方をつくろう!」

『おもちゃのUDトランプ』は、バンダイが行っている出前授業『バンダイ おもちゃのユニバーサルデザインをまなぼう!』の教材にもなっているトランプです。今回はこのトランプを使って、トランプ遊びの王道「ばばぬき」の遊び方を説明する[あそびかた]=取扱説明書作りにチャレンジしました!
ユニバーサルデザイン研究会の参加メンバーが、3つのグループに分かれて、話し合いながら、[ばばぬきのあそびかた]を作成します。

  • どんなゲームなのか?
  • どんな手順で遊ぶのか?
  • どうやって説明したらわかりやすいか?

「ばばぬき」は多くの人がもうすでに知っているトランプゲームの遊び方ですが、まったく知らない人のつもりになって考えます。

はじめに、バンダイの取扱説明書を作るときに基本としている考え方について学びました

バンダイの[あそびかた]で取り入れているユニバーサルデザインの工夫

その 遊ぶ順番どおりに書いてある
遊ぶ順番どおりに説明すると、はじめて遊ぶ人でも、[あそびかた]を見ながらゲームを進めることができます。
その 手順は少なく
説明するときの手順が少ないと、[あそびかた]を読むときの負担が減ります。
遊ぶときに、準備や手順が複雑にならないように説明のしかたを工夫します。
その 文章は短く、わかりやすく
短く、シンプルな文章で説明します。小さな子どもでも理解できるように、文章を考え、難しい言葉や漢字を使わないようにします。
その イラストを使ってわかりやすく
遊んでいるときの状態や状況は、イラストで表すとひと目で伝わります。形や物の位置も正確に伝えることができます。
さらに!
親しみのあるキャラクターを使って、セリフや動作のイラストで表現すると、ゲームの楽しさやおもしろさを伝えることができます。
2016年度 第3回ユニバーサルデザインデザイン研究会1
ユニバーサルデザインの考え方で、どんなことに注意して[あそびかた]を作るか学びます。
2016年度 第3回ユニバーサルデザインデザイン研究会3
グループ内でアイデアを出し合いながら、見せ方や説明の仕方を組み立てていきます。
2016年度 第3回ユニバーサルデザインデザイン研究会2
グループごとに2つの[あそびかた]を作成。
他の人が作成した[あそびかた]を見て、自分だけでは気づけななかったポイントを知る

1つでグループで、2種類の[あそびかた]を作成して発表しました。
でき上がった[あそびかた]を見てみると、同じ「ばばぬき」の遊び方でも、いろいろな説明の方法があることがわかります。

発表された6とおりの[あそびかた]の中から、今度はどの[あそびかた]がいちばんわかりやすいと感じるか、参加者全員で投票し合いました。他の人が作った[あそびかた]を見ることで、自分たちのグループでは気がつかなかった部分を発見したり、他のグループでは不足している説明などが見つかったりします。
「ばばぬき」という、自分ではすっかり知っているつもりのものをテーマにすることで、知らない人の立場で考えることの難しさや、伝え方の工夫の大切さを実感しました。

ユニバーサルデザインは、多くの人の意見や見方を知ることが大切です。

投票結果

2016年度 第3回ユニバーサルデザインデザイン研究会4
参加者全員の投票で、わかりやすい[あそびかた]1位に選ばれた作品。キャラの表情や手の動きかゲーム全体の流れがわかります。
投票結果

2016年度 第3回ユニバーサルデザインデザイン研究会5
投票結果2位の作品。手順は3つでシンプル、ズバリと言い切る文章もわかりやすく工夫されています。

2016年9月14日

2016年度、第2回ユニバーサルデザイン研究会

8月25日、2016年度の第2回ユニバーサルデザイン研究会が行われました。
ユニバーサルデザイン研究会では、バンダイのさまざまな商品やサービスの企画開発などを行っているスタッフが定期的に集まって、ユニバーサルデザインについて学びながら、これまでの取り組みを見直し、新しいユニバーサルデザインのアイデアについて話し合っています。

体験してわかること

始めに、第1回の研究会に引き続き『ユニバーサルデザイン基礎講座』を行いました。

1. ユニバーサルデザインの基本をおさらい

じゅうぶんに使いやすいと思っているものでも、使っていく中で生まれたアイデアを取り入れ、“さらに使いやすく!” 進化させていくのがユニバーサルデザインの考え方です。

ペットボトルや水道のじゃ口、照明のスイッチなど、身近にあるものを注意して見てみると、少しずつ使いやすい形に進化していることに気づきます。

2016年度 第2回ユニバーサルデザインデザイン研究会1
ユニバーサルデザインは、日々進化していきます。新しい知識や情報を学びます。
2. ユニバーサルデザインとバリアフリー

特定の障がいがある人にとって、カベになるものを取り除くことをバリアフリーと呼んでいます。
階段をスロープに変えたり、エレベーターを設置したりして、困っていることを解決していくバリアフリーに対して、ユニバーサルデザインは最初から、だれでも同じように使えることを目標にしています。

ユニバーサルデザインバリアフリーは、似た意味がありますが、そのちがいを比べて考えてみました。
●特定の障がいがある人にとって不便なもの・ことを取り除く バリアフリー
●年れいや性別、体の大きさなどに関りなく、だれにとっても使いやすい ユニバーサルデザイン

どちらも「使う人のことを考える」ということは同じです。しかし、障がいのあるなしにかかわらず、どんな人でも同じように便利に安全に使えるものや環境を作っていこうとするユニバーサルデザインには、もの作りの始めのときから、さまざまな知識や想像力が必要とされます。

3. カラーユニバーサルデザイン

カラーユニバーサルデザインについての講義では、赤や緑などの色のちがいが見えにくくなる特殊(とくしゅ)なレンズを使ったメガネ「バリアントール」を使って、“色が見えにくい” という状態を体験しました。
味(味覚)やにおい(嗅覚(きゅうかく))の感じ方が、人によって変わることがあるように、色の見方にも個人差があります。赤、青、緑などの色が見分けにくい人は、日本だけでも200万人以上いるといわれ、特別なことではありません。

2016年度 第2回ユニバーサルデザインデザイン研究会2
「バリアントール」を使って見てみることで、新たな発見や気づきがありました。

「バリアントール」を使って、これまでに開発された商品やパッケージを見てみると、カラーユニバーサルデザインへの取り組みがうまくいっているところ、もっと工夫するべきところがよくわかりました。

いろいろな人の立場や状況を疑似体験することで、ユニバーサルデザインの重要さを、知識としてだけでなく、実感をもって知ることができました。

4. 音のユニバーサルデザイン

音を使って、いろいろなものをわかりやすく便利にすることができます。

  • 危険やミスを知らせる音で、安全に!
    ふみきりの警告音、クルマがバックする時の警告音
  • 状態や方向を知らせる音で、便利に!
    駅の改札を通るときの「ピッ!」、エレベーターのドアが閉まるときの音
  • 状況を演出する音で、楽しく!
    ゲームの効果音、おもちゃの効果音

音を使うと、目で確認したり、文字を読んだりするより、素早く直感的に情報を伝えることができます。
「色」や「音」だけでなく、手ざわりや振動(しんどう)など、さまざまな要素をかけ合わせることで、より多くの人にとって伝わりやすく楽しめるユニバーサルデザインが誕生します。

さらに一歩、進めるために

研究会の後半では、グループごとにユニバーサルデザインを実際に商品に取り入れるためのアイデアを持ちより、ヒントになったことや取り組みを進めて行く中で気づいたことなどを発表しました。
研究会を重ねることで、ユニバーサルデザインのアイデアについて、いろいろな立場の人から意見や感想を聞くことができ、ものの見方や考え方が広がっていきます。
安全や使いやすさだけでなく、“楽しさ” もアップしていくような、バンダイらしいユニバーサルデザインを進めていきたいと考えています。

2016年度 第2回ユニバーサルデザインデザイン研究会3
ユニバーサルデザインのアイデアを発表。他の商品にも取り入れていけるよう意見を出し合いました。

2016年8月18日

2016年度、第1回ユニバーサルデザイン研究会

バンダイでは、おもちゃをはじめとするさまざまな商品やサービスの企画開発などを行っているスタッフが集まり、定期的にユニバーサルデザイン研究会を開いています。
6月16日、2016年度の第1回ユニバーサルデザイン研究会が行われました。

ユニバーサルデザインの基本的な考え方を学ぶ

まず、最初に『ユニバーサルデザイン基礎講座』を行いました。 大人でも、子どもでも、体が大きい人でも、小さな人でも、右ききの人でも左ききの人でも、だれでも同じように楽しく使えるような商品を作っていくための、基本的な考え方や工夫のためのヒントを学びました。
これまでに学んできたことを再確認し、バンダイのユニバーサルデザインへの取り組み方のひとつである“今より一歩”の気持ちを大切に、使う人への“思いやり”をかたちにしていきたいと思います。
ユニバーサルデザインとは?

2016年度 第1回ユニバーサルデザインデザイン研究会1
2016年度第1回目のユニバーサルデザイン研究会。今年度も、新しい体験を通して学んでいきます。
2016年度 第1回ユニバーサルデザインデザイン研究会2
ユニバーサルデザインの考え方を学び、どのように商品に取り入れていくかを考えます。

共遊玩具(きょうゆうがんぐ)について学ぶ

目や耳が不自由な人でも、そうでない人でも、同じように楽しくいっしょに遊べるように工夫されたおもちゃを“共遊玩具(きょうゆうがんぐ)と呼びます。バンダイのおもちゃ40点が、共遊玩具(きょうゆうがんぐ)の仲間入りをしています。
色、音、振動(しんどう)などさまざまな表現方法を使って、さわっただけでも、見ただけでも操作がわかるようにしたり、形や音そのものを楽しめるようなおもちゃを開発したり、“共遊玩具(きょうゆうがんぐ)” に必要な工夫の仕方や、おもちゃを開発する時の考え方について学びました。

2016年度 第1回ユニバーサルデザインデザイン研究会3
映像を見ながら共遊玩具(きょうゆうがんぐ)について学びました。

共遊玩具(きょうゆうがんぐ)について 日本玩具協会共遊玩具推進部

ユニバーサルデザイン基礎講座と共遊玩具(きょうゆうがんぐ)についての講座を終えて、あらたにどのような取り組みをしていくか、グループごとにテーマや目標を話し合いました。
ユニバーサルデザイン研究会は、今年度もいろいろなことを体験しながら学んでいきます。
バンダイの商品がもっと多くの人に、もっと楽しいものになっていくように、工夫を重ていきたいと考えています!

2016年度 第1回ユニバーサルデザインデザイン研究会4
グループごとに、どんなふうにユニバーサルデザインへ取り組んでいくかを話し合いました。
2016年度 第1回ユニバーサルデザインデザイン研究会5
2016年度のテーマを発表。ユニバーサルデザインの取り組みを進めていきます。