BANDAI NAMCO
インタビュー

INTERVIEW

取締役:桃井信彦 インタビュー

桃井信彦 NOBUHIKO MOMOI

1991年にソニー㈱に入社し、業務用カメラ等の法人営業を担当。
8年間在籍後、外資系の電子部品メーカーへ転職、2001年より㈱バンダイ(以下、「バンダイ」)へ。
同社戦略開発室マネージャー、グループ会社である㈱セイカ(2009年にサンスター文具に事業を統合し解散)の
代表取締役社長、サンスター文具㈱の代表取締役副社長などを経て、2019年よりバンダイ取締役となる。
業界や業種、経験の違いこそ
最大の価値となる。

30歳の誕生日に、
会社を辞めると決めていた

新卒では上場企業に入社し、バリバリ働いていました。
ただ、会社の真ん中にいるようなエースというよりは、隅っこにいる”変わったヤツ”で…。
端的に言うと異端児だったわけです。

「30歳の誕生日である12月25日には辞めて、違うことにチャレンジしたい」。
その考えを実行すべく、誘いがあった外資系企業に転職しました。
とはいえそこも訳あって退職し、個人で事業を立ち上げたり、
「いっそのこと全く違うことをしよう」と、少々冒険した期間もあります。(笑)
“変わったヤツ”と言われても仕方ないような紆余曲折を経て、
バンダイに転職しました。
不思議なことに、バンダイでは、そんな私を「面白い」と評価してくれたんです。
その後20年もここで働くことになって今に至るのですから、一般の会社だと”変わったヤツ”だった自分が、
バンダイでは“普通”だったのでしょう。

当時からバンダイには、遊ぶことが好き、キャラクターが好き、エンタメが好き、
そんな人たちがたくさんいて、いかにヒット商品を作れるかが実績の一つでした。
その中で私が意識していたのは
「自分にしかできないことは何だろう」と常にアンテナを張ること。
自分だけが持つ経験は、この集団の中で戦う上で武器になると考えていました。

例えば、バンダイはBtoCのビジネスを展開しています。
ただ、私がこれまで主に関わってきたのはBtoBだから土俵は違います。
しかし、BtoCのやり方で行き詰まった時にはBtoBの視点を入れることで解決につながるなど、
自分のノウハウが活きたことも多々ありました。

だからこそ、私と同じように転職してきたメンバーにも「違いこそ価値になるのだ」と伝えてきました。
転職者が培ってきた武器を活かし、バンダイをさらに飛躍させていきたいと、強く決意していました。

私の入社時と現在とでは様々な状況が異なっているので、
私の経歴が参考になるかどうかわかりませんが、
今いる会社で「自分だけ感覚が違うような気がするな」と感じているなら、
一度バンダイの雰囲気を見てほしいし、きっとあなたにマッチする会社なんじゃないか、と思います。

文系・理系の分類や過去の経歴は、
バンダイでは意味をなさない

「文系」「理系」という言葉があります。
多くの企業では、開発は主に理系出身者が担い、文系出身者はその他の業務を担うことが多いでしょう。
また、例えば営業や広報、エンジニアといった職種から全く異なる職種への異動は難しいという声も
よく耳にします。

バンダイはそういった垣根が全くない、珍しい会社だと思います。
「文系出身だが、商品開発をしたい」
「前職は製造業だが、ずっとエンタメに関わりたいと思っていた」
「営業だが、実は企画職を希望している」
そんなバックグラウンドがある人も歓迎していますし
入社後もジョブローテーション制度を使って自分の可能性を試すことも可能です。

在籍している会社を褒めすぎているかもしれませんが、
私自身色々な会社を経験してきた中で
「一番いい会社はどこだ?」と問われたら「間違いなくバンダイだ」と即答するほど、
本当に魅力的な会社だと自負しています。

一つ、この会社で働く上で欠かせないものといったら
“自分をさらけ出す”ことだと私は考えます。
バンダイでは、どんな職種でもアイデアが求められます。
自分が面白いと思っている企画をプレゼンテーションするのは、時に羞恥心が伴います。
まだ世の中にないため、みんなが喜んでくれるかどうかがわからない、失敗してしまうかもしれないからです。
上司やメンバーに「なぜそれをやりたいの?」「売れるの?」と問われることもあるでしょう。
そこで必要なのは、自分自身をさらけ出し、恥ずかしがらずに想いを口に出すこと。
これはやりたい気持ちが相当強くないといけないし、
「絶対にやりたい」という明確な強い気持ちがある人ほど活躍していると感じます。

経験とノウハウを武器に
胸に秘める強い想いを
花開かせよう

今のバンダイは、この会社を長年支えてきた人はもちろんのこと、
キャリア入社者の活躍によってさらに飛躍しています。

「こうしたい」という思いを持って真正面から向き合い、しっかりと商売に転換するためには、
他社での経験やこれまでに培ったノウハウは必ず役に立ちます。

これまでのバンダイの歴史をリスペクトしてくれながら、どんどん新しいことを仕掛ける創造性。
自分の意見をしっかりと説明し、共感性を持ってみんなを巻き込む力。
明るく、前向きに取り組む姿勢。
そういった人材が当社により増えてほしいと願っています。

異業種だろうが、専門外だろうが、
気にせずにぜひチャレンジし、
あなたの持つ“人との違い”をバンダイで花開かせてください。