イイナ、サステナ vol.1

イイナ、サステナ

Vol .1

イイナ、サステナ vol.1

会社、部門、役員・社員、
そしてファンの皆さんと。
一緒に未来を作っていきたい。

「未来・クリエイション」 アンバサダー
岡崎紗絵さん × 藤田訓子取締役 対談

バンダイ・BANDAI SPIRITSでは、2023年3月よりサステナビリティプロジェクト「未来・クリエイション」を立ち上げ、2社の企業スローガン「夢・クリエイション」を未来につなげるために様々な活動を行ってきました。その取り組みについて、プロジェクトスタート時から「未来・クリエイション」アンバサダーとして活動してくださっている岡崎紗絵さんと、バンダイ・BANDAI SPIRITS取締役で、サステナビリティ担当役員を務める藤田訓子との対談を通してお送りします。

今回お話し
頂いたのは…

  • 岡崎 紗絵さん

    岡崎 紗絵さん
    Sae Okazaki

    俳優として数多く映画・ドラマ作品に出演。
    モデルとしても雑誌「Ray」の専属モデルを務める等、幅広く活躍中。
    2023年3月「未来・クリエイション」アンバサダー就任。

  • 藤田 訓子

    藤田 訓子
    Noriko Fujita

    1997年バンダイ入社。玩具の企画・開発・仕入れ担当の後、玩具企画開発部門や品質管理部門のゼネラルマネージャーを経て、2023年にバンダイ・BANDAI SPIRITS取締役(サステナビリティ担当)に就任。

question 01.

「未来・クリエイション」にかける想い

Q1. 「未来・クリエイション」にかける想い

藤田:
バンダイ・BANDAI SPIRITSでは、両社の企業スローガンとして「夢・クリエイション」を掲げています。世界中の人々に商品・サービスを通じて夢・遊び・感動を届けること、誰かの「あったらいいな」を想像して、たくさんの人の手に渡って「いいな」と思ってもらえること。これらの思いを、未来につないでいきたいーー。そんな思いと共に「未来・クリエイション」と命名したサステナビリティプロジェクトをスタートしました。
紗絵さんには「未来・クリエイション」のアンバサダーとして、本当に様々な活動をしていただきましたね。
  • 岡崎 藤田
岡崎:
はい!「レポート#1 社員一人ひとりの未来・クリエイション宣言」では、バンダイの竹中社長と社員の方2名の想いを伺いました。竹中社長の「うちの商品を買うと少し社会の役に立っていると思ってもらえるような商品開発をしたい」というお言葉はとても印象的でしたし、社員の方々も自分なりの宣言を持たれていて、私自身もサステナブルに対する意識が高まりました。
藤田:
サステナビリティに関しては、まずは当事者意識を持つことが大事ですから、紗絵さんが「意識が高まった」とおっしゃってくださったことは嬉しいですね。
私たちが「未来・クリエイション」をプロジェクト化したのは2022年ですが、それよりも以前からバンダイ・BANDAI SPIRITSの各事業部門では様々なリサイクル関連活動や環境配慮、CSRといった取り組みなどが行ってきました。そういった活動を、事業部門だけではなく管理部門、さらには会社全体としてもっと推進していこう、会社、部門、役員・社員一人ひとりが一丸となって取り組んでいこうと、サステナビリティに向けて目標を立てて進んできました。
それが、「トイホビー事業拠点のCO2排出量15%削減」「安全安心の商品・サービスの提供」「未来を担う子どもたちに向けた教育・体験価値の提供」という3つです。
  • サステナビリティに向けた3つの目標

question 02.

目標1
「トイホビー事業拠点の
CO2排出量15%削減」

Q2. 目標1
「トイホビー事業拠点の
CO2排出量15%削減」

岡崎:
「サステナビリティに向けた3つの目標」のそれぞれの内容と、目標に向けての取り組みや成果に関しても教えてください。
  • 岡崎
藤田:
では一つずつ説明しますね。
CO2削減については、ご存じのとおり多くの企業で削減の取り組みが行われており、環境問題の解決や社会貢献としても必要な要素です。私たちも、「トイホビー事業拠点のCO2排出量15%削減」という目標を掲げて取り組んでいます。具体的には、グループ会社の主要拠点において、再生可能エネルギー由来の電力への切り替えを進めています。プラモデルを生産するBANDAI SPIRITSの国内自社工場「バンダイホビーセンター」(静岡市)では、再生可能エネルギー由来の電力購入や太陽光発電による電力自給を行い、電力使用によるCO2排出量を実質ゼロにしましたし、グループ会社の(株)バンダイナムコクラフトや(株)ハートの本社工場にも太陽光発電設備を導入しています。
  • 藤田
岡崎:
製造拠点である工場で太陽光発電などを導入すると、削減効果も高そうですね。
  • 製造拠点の太陽光発電
  • 製造拠点の太陽光発電
藤田:
バンダイを含むグループ会社主要拠点でも、使用する電力の総量を再生可能エネルギー由来の電力に切り替え、オフィス業務で発生するCO2排出量を実質ゼロとしています。また、社内でもペットボトルなどのプラスチックを可能な限り削減したり、リサイクルに繋げようとしています。

question 03.

目標2
「安全安心の
商品・サービスの提供」

Q3. 目標2
「安全安心の
商品・サービスの提供」

藤田:
「安全安心の商品・サービスの提供」に関しては、これまでもお客さまの安全・安心を第一に考え、品質や安全性が確保された商品・サービスを提供してきました。ですから目標というよりも、当然のこととして捉えています。
例えば、小さなお子さまでも直感的に遊べることや、右ききの人・左ききの人など、だれでも同じように楽しく使えるようにといったユニバーサルデザインもそうですし、玩具業界が定めているST基準にプラスして当社独自で約260個もの品質基準を作っていることなどもその一例です。
岡崎:
260個!楽しく遊んでもらうために、そこまで多くの品質基準があるんですね。
  • 岡崎 藤田
藤田:
そうなんですよ。サステナブルの観点では、環境への配慮や多種多様な文化への理解といった「サステナブルへの取り組み」を考えられて作られた製品に「サステナブル製品認定」のマークを付けています。※1 また、サステナブルな工夫が、どのように取り入れられているかといった説明文も添えています。サステナブルな製品として認定した製品は、2022年度は2022年9月時点で229点、2023年度は2023年9月時点で289点※2 と、着実に増えているんですよ。
※1 「サステナブル認定制度」はトイホビー事業全体の取り組みです。
※2 本文に記載の認定数は国内トイホビー事業会社全体の認定数字です。
岡崎:
マークがあると、お店で手に取るときにわかりやすいですね。
  • サステナブル認定制度
  • サステナブル認定制度
藤田:
そう言っていただけると嬉しいですね。
「サステナブル製品認定」には様々な種類があるのですが、例えばある商品では製品に使われるプラスチックを減らしていたり、あとはパッケージに再生紙を使っていたり、パッケージの内側に組み立て方や遊び方の説明を印刷することで資源の使用量を削減するなどしています。その他にも、キャラクター菓子・食品においておいしさや安全性が変わらないことが確認できた一部の商品については、賞味期限を延長したりといったことも実施しています。
  • パッケージ

question 04.

目標3
「未来を担う子どもたちに
向けた教育・体験価値の
提供」

Q4. 目標3
「未来を担う
子どもたちに
向けた
教育・体験価値の提供」

藤田:
「未来を担う子どもたちに向けた教育・体験価値の提供」に関して、紗絵さんには「トーマス・エジソン特別展」公開とキッザニア東京「おもちゃ工場」パビリオン出展の取り組みについてレポートいただいていますね。
岡崎:
はい、両方ともとっても楽しいレポートでした。
まずはバンダイ本社で開催されている「トーマス・エジソン特別展」ですが、エジソンが発明した蓄音機を操作したり、トースターを使ったりと貴重な体験をしました。トースターは110年以上前のものにも関わらず、実際にパンを焼くことができたのには驚きましたね。100年たっても変わらない技術、使い続けられる性能…。モノづくりの素晴らしさを改めて実感しました。
  • 岡崎
藤田:
日本の未来を担う子どもたちをはじめ、幅広い年齢層の方に楽しんでいただけるような好奇心と創造性にあふれた展示となっています。「トーマス・エジソン特別展」は、エジソンの功績と意志を再考し、次世代につなぎたいという思いもありますから、ぜひ多くの方に足を運んでいただきたいです。
  • トーマス・エジソン特別展
岡崎:
キッザニア東京「おもちゃ工場」パビリオンのレポートでは、2023年3月にオープンしたバンダイの「おもちゃ工場」パビリオンに潜入取材をさせていただきました。
藤田:
ガシャポンの空のカプセルをリサイクルし、細かなリサイクルペレットにしてから金型で成形、出てきたパーツを塗装したり組み立てることでキッザニア限定パックマンが完成、お持ち帰りいただけるという内容です。
このパックマンは顔の部分がそのままカプセルトイになり、カプセルがおもちゃの一部になっているという点がユニークで、子どもたちにはそういったアイデアにも注目して欲しいですね。
  • パックマン
  • リサイクルペレット
岡崎:
おもちゃを作る工程を体験して学びながら、ものづくりの楽しさやおもちゃをより大切にしようという気持ちを育み、サステナビリティへの理解を深められるなんて、とても価値ある体験だと思いました。
藤田:
そう感じていただいて嬉しいです。BANDAI SPIRITSでは、ガンプラを組み立て終わったあとに不要になるランナー(プラモデルの枠の部分)を活用した「ガンプラリサイクルプロジェクト」に加え、小学校でプラモデル授業「ガンプラアカデミア」も開催しています。「ガンプラアカデミア」では、プラモデルの企画から設計・金型・生産までの工程と、ガンプラリサイクルの紹介を通じて持続可能なものづくりを学習していただけるので、そういったことも含めて「未来を担う子どもたちに向けた教育・体験価値の提供」は様々な角度からアプローチできていると思います。
  • Vol.2
藤田:
加えて、おもちゃで遊ぶシーンには色々なケースが想定されます。例えば災害時。被災した多くの子どもたちがストレスを抱えていることや、被災地での子どもの心のケアへのサポートが十分に行き届いていないという現状があります。そこでバンダイはセーブ・ザ・チルドレンの知見をもとに、被災地での子どもの心のケアを目的におもちゃを開発して、被災地応援をしている団体や自治体などの備蓄品への提供を積極的に行っています。
  • 台東区役所にて開催された贈呈式の様子

    台東区役所にて開催された贈呈式の様子

岡崎:
素敵な活動ですね。予期せぬ災害の際もおもちゃがあることで安心したり、少しでも笑顔になったりという喜びを届けられるのですね。

question 05.

サステナブル活動を
一つひとつ積み上げ、
大きく発展させていく

Q5. サステナブル活動を
一つひとつ積み上げ、
大きく発展させていく

岡崎:
役員・社員といった個人のアクションも大切にされているということでしたが、藤田さんとしてのアクションもぜひお聞かせください。
藤田:
最初にお伝えした通り、「未来・クリエイション」はもともと各事業部門で自発的に行っている活動もバックグラウンドとなっています。そういった一つひとつの“点”だった活動を繋げて“線”にして、会社を通じてさらに大きく発展・発信していくことが、私のミッションだと感じています。そのために、バンダイ・BANDAI SPIRITS共通でサステナビリティ専用のポータルサイトを立ち上げ、各事業部のサステナブルにつながる製品や事例などを各社・各部が発信しています。
  • 藤田
岡崎:
発信されることで社内の意識を高めていらっしゃるのですね。
藤田:
そうですね。「自分の仕事の中でできることはないか?」「うちの事業部でも何かやってみたいな」という刺激にもなっているようです。

question 06.

ファンと一緒に、楽しく。
バンダイ・BANDAI SPIRITS
らしくサステナビリティに
取り組みたい

Q6. ファンと一緒に、
楽しく。
バンダイ・
BANDAI SPIRITSらしく
サステナビリティに
取り組みたい

岡崎:
製品のリサイクルやサステナブルにつながる商品の開発は、決して簡単なことではないだろうと想像します。
藤田:
構想やトライアンドエラーで数年はかかっています。社員があきらめずに取り組んでくれた成果ですね。紗絵さんがキッザニアでの体験してくださった際に「楽しい!」と笑顔でおっしゃってくれていたように、お客さまからいただく「楽しい!」が私たちの支えですし、お客さま自身も私たちも、楽しいからこそリサイクルを日常に取り入れることにつながると思うんです。
岡崎:
そうですよね、「楽しい」がないと続けることって難しいですから。
藤田:
バンダイ・BANDAI SPIRITSはこれまでも「楽しさ」を提供してきた企業なので、サステナブルの取り組みにおいても「楽しさ」を重要視して自分たちらしく活動したいと思っています。楽しさの中に学びがある、知るきっかけがある、発見がある…。継続する上でも「楽しい」の気持ちは重要ですから。捨てずにリサイクルすることで楽しい可能性に繋がるのならやってみようかな。誰かがやっているから自分も挑戦してみよう。多くの人がそう思ってくれるような活動をしていきたいです。
岡崎:
回収できるものをリサイクルボックスに入れて、バンダイ・BANDAI SPIRITSの皆さんが回収し、また新たなおもちゃが作られている…。企業と個人が繋がって、一緒の方向を向いているような感覚になりますね。
藤田:
まさにそうなんです。バンダイナムコグループでは「Connect with Fans」という中期ビジョンを掲げています。世界中のファンのみなさまと繋がるという意味ですが、これはサステナブルにもいえることです。
サステナビリティの活動は企業だけの力では成り立ちません。紗絵さんがおっしゃるように企業と個人が繋がって、一緒の方向を向いていくことが何よりも大切です。私たちの想いに共感して、リサイクルに協力してくださるファンの方がいるからこそ成立するものです。だからこそこれからもファンの方々と楽しく、一緒に行っていくような活動をもっともっと増やしていきたいなと思っています。
  • 岡崎 藤田

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